【国際税務】英国 大企業法人税率を25%に引き上げ – タックスヘイブン対策税制への影響

英国政府は2021年3月3日に2023年4月から大企業向けの法人税率を現行の19%から25%への引き上げを発表しました。法人税率の引き上げは1974年以来約50年ぶりのようです。

改正後の法人税率

英国政府の説明によると以下のとおりです。

【2023年4月以降】

タックスヘイブン対策税制への影響

現在の英国の法人税の実効税率は20%未満であるため、タックスヘイブン対策税制においては経済活動基準である①事業基準、②実体基準、③管理支配基準、④所在地国基準または非関連者基準、の4要件を全て満たさない場合には会社単位での合算課税となります。

改正後において実効税率が20%以上に該当する場合、ペーパーカンパニーや事実上のキャッシュボックス等に該当しない英国法人であれば、会社単位での合算課税の適用外となり、また受動的所得の合算課税についても適用外となります。

 

税理士 三木孝夫

 

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